ひねくれ〇の旅日記 | |||||
サレルノからローマまでは直行のICで約2時間半。 約200キロの距離で25ユーロ、やはりこれは安いですね。日本の半額ぐらいでしょうか? 30分で着くナポリまでは車内がガラガラだったのに、ナポリから多くの人が乗りこみ2等席は満席。立ち乗り客も居ます。 切符の座席番号がわからず適当に座っていたら、『ここ、私の席です』 と女性が。 『すいません、私の座席番号はどこですか?』 と切符を見せたら親切に教えてくれました。 後ろに居た女性もわざわざ呼び止めてくれて、『切符見せて・・・この車両で合ってるわ』 と親切。 自分のシートに座ると、4人掛け対面シートに2人連れの10代後半ぐらいの女の子と1人のおじいさん、そして自分。 おじいさんは早速女の子に話しかけおしゃべり。 女の子がクラッカーを皆に配ります。自分はお腹いっぱいだったので『No』と断ると 『え!? 拒否んのこの人?? 感じわる・・・』 といった表情で友達同士で顔を見合せます。 さすがに無愛想かなと思いすぐに『グラッツェ』 と付け加えるも既に遅し。 それ以来、外国人ながらなんとなく気にかけてくれいている気配だった皆さんの注意が消えました。 イタリア語辞典を出して、『イタリア語教えて~』 と絡んで楽しく過ごしていたらローマまであっという間・・・ というのがよく見る明るい1人旅の方のパターンですが、自分ひねくれ物ですからね、そういうの無しです(汗) トイレに行きたくて、車両にマークがあるものの、連結部分を探してもそれらしきものが見つかりません。 向こうの車両に行こうとしてもドアが開かない。すると連結部分で立ち乗りをしている若い男性が 『そっちはファーストクラスだ、入れねーよ』 と言って来ました。 『トイレはどこにあるの?』 と聞いてみると、急に 『×●※▲ ピピピピピ! ピピピピ!』 と奇声を上げて来ました。 あ~最終日で遭ってしまった人種差別・・・ヨーロッパではたまにある事ですがやっぱり気分悪い。 すぐにその場を立ち去り、アクション映画宜しくそいつを電車の外に放り投げる場面を想像して気を落ち着かせます(笑) 反対側の車両に移り、また連結部分に居た人に聞いたら 『そこ』 と目の前の扉を指差します。 『ていうか、トイレのサインが全く無いんですが・・・』 入ると傷と落書きだらけの室内と便器に、床に散乱するトイレットペーパー。この電車、全座席指定の特急ですよね・・・ 車両の美しさで定評のあるJR九州に慣れている自分には相当気分が下がります。 座席の方も、往路のFS(超特急)とは大違い、やはり薄汚いです。 疲れと差別と汚さと満席、色んなネガ要素が重なってさらに時間も少し遅れており、ローマに着いたのは22時半。 3時間も乗っていました、ES(超特急)は快適だけど夜の便が無かったし、もう散々な帰路となりました。 いくら都会のローマとはいえこの時間はレストランも空いておらず、唯一この時間でも開いていた 駅周辺に集まるケバブ屋は移民の溜まり場っぽくて近寄れず。晩飯抜き決定・・・ 初日に泊まったホテル・ジェノバヘ急ぎます。 今回の教訓、『高くても、長距離列車移動はESで』 料金が高い分、車内も綺麗で所得の高い人=教養のある人しか乗らないと見受けられました。 高いとはいえ日本の新幹線の半額程度、次回のイタリアは全てESにします。
by soiconvent
| 2012-07-09 11:53
| イタリア 2012
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