ひねくれ〇の旅日記 | |||||
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラからローマ市内を眺めた後は、大聖堂内部へ。 下りる途中、コンタクトレンズの調子が悪くなり目を開けていられない状態に・・・ 目薬をさしても効果無し、トイレに掛け込むも洗面台にはミラーが無い。 目を押さえ涙を流しながら下りのエレベータを探してるうちに階段室に入り込みそのまま地上まで降りてしまいました。 (クーポラ入場者は、降りると直接大聖堂内部に入ります) 西洋建築史の教科書で、姉の新婚旅行写真で、旅行に関するサイトで何度も目にして いつかはこの目に焼き付けたいと思っていた大聖堂内部に、感動ではなくコンタクトによる痛みで涙のご対面。 が、最初はそれほど感動も無かったんです。 正面から入場しなかったのもありますが、あまりに壮大過ぎる事、観光客が多い事、ローマで最初に訪れなかった事。 そして、手入れの行き届いた端正なルネサンス/バロック様式のデザインがそう思わせたのかもしれません。 ゴシックほど毒気も無く、古代~中世のような風化感も無い。ひたすら豪華で壮大で端正な大空間。 正面に回りこむと、外の光の筋が内部に。これは神々しい・・・ 真ん中は入れないようになっていますが、儀式の時の法王様の通り道なんでしょうか? 先程登ったクーポラを下から見上げると、太陽がどの方角に位置しても内部に光が差し込む事がわかりますね。 壁面沿いには様々な装飾が、グレー・赤茶・緑の大理石が組み合わされた構成。 こういうのを見ると、一昔前の高級ホテルや喫茶店などのデザインモチーフはこの辺りから来たんだなと実感します。 ちょっと気になったのは、この大きな彫刻。 全て石を彫って出来ているというのも信じられないですが、あばら骨が浮き出た骸骨とまわりの肉色の石がなんともグロい・・・ 他には、映画 『天使と悪魔』 の終盤でユアン・マクレガーが地下にもぐり込む場面の入口のような場所も見付かり 本当にここでロケしたんだな~と実感。 結構、最後ハチャメチャですよねあの映画。バチカンはよく撮影を許可したなぁと思います。CG・・・?? クーポラから差し込む光をしっかり目に焼き付けて、寺院を後にしました。 そして、ヨーロッパの大聖堂は死ぬまで見なくてもいい・・・お腹いっぱい。 とも思いましたが、数年経ってまた訪れたら感動するのでしょう(笑) 外に出ると、あー衛生兵だ! この制服、独特ですよね~大道芸人のような・・・これを勤めるのはスイス人だけというのもまた独特です。
by soiconvent
| 2012-05-18 11:17
| イタリア 2012
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