ひねくれ〇の旅日記

北京の現代建築巡り



北京は現代建築の実験場。競い合うようにスター建築家の設計した公共建築が建ち並んでいます。

わかりやすく発展の度合いを国内外に見せつけたい政府や財閥などの施主と、
自分の思想やデザイン哲学を実現させたい建築家の思惑が上手く結びついて、

他の国では実現出来そうに無いデザインの建物が沢山あります。




まずは2008年のオリンピック会場へ。
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北京って本当に街割りが広大・・・どこでも歩く歩く(汗)
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2020年の東京開催決定、昨年のロンドン五輪も忘れかけているのに今更感はハンパないですが、

通称『鳥の巣』 と呼ばれるメインスタジアムのインパクトは凄かったですね。
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設計は大好きな、プラダ青山も手掛けたヘルツォーク&ド・ムロン。
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CG完成図で見た、東洋の籠にインスピレーションを受けたような
オリエンタリズムとテクノロジーの軽やかな融合といったイメージとはかけ離れて・・・

ただただ、ゴツイ・・・既に古臭い、迫力はありますが。
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コンペを勝ち取るにはインパクトが重要なんでしょうが、本当にコンセプト・イメージ重視といった印象。
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知的でスマートな印象を受けるヘルツォーク&ド・ムロンのアダ花として認定致します(笑)



内部はテレビで見るより小さい印象でした。雪が運ばれていますね~何のイベントだったんでしょう??
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次に、スタジアムと向かい合う 『水立方』 へ、水泳の会場でした。
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水の中の泡をイメージした外観、雑誌で初めて目にした時は衝撃でした。
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アクリル樹脂だと思っていた外壁は、ビニール製なんでしょうか? 所どころ萎んでます・・・??
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天井も内部も水泡イメージで統一感がありますね。透明感もあってCG完成図のイメージに近い雰囲気。
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ただ中国の大気の汚れには勝てず・・・全体的に埃を被って汚いです。
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欧米の建築家も、このコンペ案を選んだ人も、五輪後の長期使用を考えていたのでしょうか?
『その時が良ければそれで良い』 そんな思想がこんな建築にまで及んでいるとは・・・



メインプールです。北島選手が2つ金メダルを獲得した会場。
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サブプールは・・・ウォーターパークになっていました(笑)
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次に、市内中心部にある国家大劇院。
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(中国って超モダン建築にも昔の書体のサインを使うものだから、なんか建物がドン臭く見えてしまう・・・)



パリのシャルルドゴール空港ターミナルF、上海の浦東空港ターミナル1を設計したポール・アンドリューの作品。
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水滴の雫をイメージした外観。ですが巨大な面積にシルバーのアルミパネルが貼られていると重々しいですね。
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『どんなフォルム・デザインであろうが、全てのものは巨大というだけで善悪や美醜とは違う力を放つ』
みたいな思想を語ったオランダの建築家、レム・コールハース。

そのコールハースの最大級の建築作品が国貿CBD地区にある 『CCTV(中国中央電視台)』 本社屋。
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あの宙に浮いた部分、どうやって強度をクリアしたんでしょうか・・・
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後ろに、火災に遭ってしまったマンダリンオリエンタルが見えますね。



『フォルムやディティールの美しさにこだわる建築は古い』 と持論を展開し、

例えば各機能・種類の空間をロジカルに・時には乱暴に積み上げたり並べたり交差させて形成されたフォルムを
そのままゴロンと放り出すような(言ってて自分も良くわかならいww)

今までの、美しく・機能的で・整然としている事が良しとされている現代建築界に一石を投じた
また世界中の若手建築家に多大な影響を与えた建築家の作品なのです。
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とはいえ独特ながら醜悪に陥らないギリギリのラインのフォルム、
安価な材料を使いながら貼り方や配置で絶妙なカッコ良さを生み出すその手法に
学生時代大変に傾倒したものでした。


角度によってはこんな見え方も・・・
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CCTV周辺は再開発地区、どの建物もピッカピカで未来都市の様相。
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北京一高いビルのエントランス。シャングリラ系の 『チャイナワールド・サミットウィング』 の入口もここかな・・・??
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CGの完成予想図は素晴らしいけど、実際建つとこうなっちゃうのね・・・とか、
これはメンテナンスにお金がかかるな~とか、実際に訪れると色んな発見があって楽しかったです。

歴史的な文化遺産と同じぐらい、現代建築巡りも好きなのです。
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by soiconvent | 2013-11-13 12:03 | 北京 2010
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